家族ごっこ



キヨばあちゃんに言われるままに、俺たちはキヨばあちゃんの家に行くことになった。


お風呂を借りて、そのまま夕飯まで御馳走になっていた頃には、大人しかった晶ちゃんのお母さんもすっかり元気になっていた。



「えっと、申し遅れましたが…あたし、石川 朋華っていいます!」

と、その人…朋華さんは今風の軽いノリでそう挨拶した。


「姉ちゃんが晶のお母ちゃんかいな?いったい幾つやねん」


おっさんが不思議そうに声を上げる。

その疑問はもっともで、晶ちゃんぐらいの子どもがいるような人にはとても見えない。



「えっとー、今年で21になります」

おっさんの質問に朋華さんがそう答える。


すると横から「嘘おっしゃい」という声が上がった。


「23か4くらいじゃないの?」

と、キヨばあちゃんがさっきの言葉に続けてそう言った。



「うそ!?なんでわかったの??」

キヨばあちゃんの言葉に朋華さんはそんな風に返した。


「うん、実は23なんだー。おばあちゃんすごいねー!!」

「伊達に歳は喰ってないわよ」


楽しそうに目を輝かせる朋華さんに、キヨばあちゃんはにににこと笑って答えた。