俺がそう晶ちゃんに言うと、横からおっさんが「誰が変態やねん!!」とまた声を上げた。
俺はその声を無視して、晶ちゃんにまた訊ねた。
「この辺に住んでるの?」
「うん!」
「お父さんか、お母さんは?」
「…あきらのおかあさんがね、このこうえんにいなさいって」
と、その子は少し寂しそうに言う。
「朝からずーっとこの公園に居ってなぁ…。でも、お母ちゃん戻って来うへんねん」
「朝から!?」
おっさんの言葉に俺は思わず聞き返してしまった。
朝からこんな夕方過ぎまで子どもをほっとくなんて信じられなかった。
「朝からって…。おっさん、なんで家に連れてってやんないんだよ!?」
「いや、わしもそうしよう思うたんやけどな。晶が、母ちゃんと約束したからって、公園から出たがらへんねん」
だから仕方なく自分のダンボール邸に連れてきたと語るおっさん。
「警察に相談した方がよくないか…?」
「せやなぁ…」
俺とおっさんがそう相談していると、晶ちゃんは「けいさつは、イヤ!!」とはっきりそう言った。
「…警察嫌なの?」
「ヤダ!!やくにたたないもん!!」
と、きっぱりそう言い放つ晶ちゃん。
どこでそんな言葉覚えたんだか…

