30分ほど走ったところで、ふと俺はある重大なことに気付いた。
俺が太った原因はおっさんにあるんじゃないか…
おっさんが俺のところへ飯をたかりに来るせいで、食事の量が増えたことが原因ではないのか……。
そう結論が出ると、俺は走るのを止めて部屋に戻った。
「おつかれさ〜ん」
部屋に戻ると、おっさんはまだそこに居て、例の絨毯の上でごろごろくつろぎながらテレビを見ていた…
「これからは毎日動いて体力付けるんやでぇ」
そう暢気に言うおっさんに対し、俺は静かに口を開いた…
「そのことなんだけどな、
おっさんが俺のとこに飯たかりにこなくなれば解決すると思うんだ…」
「……ゑ?」
「というわけで、今後一切俺に飯をたかりに来るなよ」
この日、俺はおっさんを部屋から追い出すことに成功した。

