『今日時間ある?

ご飯でも食べにいかないか?』


そんなメールが届いた。

相手は、俺の義父。


その人は、死んだ母さんの結婚相手で、俺とは血は繋がっていない。


…いや、もともと俺は母さんとも血は繋がっていない。

本当の親は俺が産まれてすぐに両方亡くなってしまった。そんな孤児の俺を母さんが育ててくれたのだ。

そんな複雑な家庭事情な俺。
母さんが亡くなってからの義父との2人きりの生活に、俺は家を出ることを決めた。


遠くの高校へ通うことを理由に、一人暮らしを始めたのだ。




そして、

そんな俺を、義父はこうして時々食事に誘うようになったのだった……。