…こうして、

彼女との"恋人ごっこ"が始まったある日のこと…


公園では、おっさんの声が響いていた…。



「 …はぁっっ!?

“恋人ごっこ”??なんやそれ!?」


星野 神菜とのことをおっさんに話すと、

おっさんは面白そうに俺の話に食いついてきた。



…そして、俺が彼女との“恋人ごっこ”についての話をすると、

おっさんは俺を見て鼻で笑った…



「自分、ずいぶんアホなことしよるなぁ〜

ほんまの恋人になってまえば、エロいことし放題やったのに… 」


「あんたと一緒にすんな」




…この謎のおっさんと知り合ってもう1ヶ月が過ぎる。

おっさんのことでわかったことと言えば、おっさんが駄目な大人であるということくらいだ。


口を開けば下ネタだらで、毎晩の飯を俺にたかりに来る始末。



尊敬できるところと言えば、

やはり美術に関することだけだろう…