「タカちゃん、熱…すごい」

目もさっきより潤んでる。

熱はかわいそうだけど、こういう目の、タカちゃんもいかも。

見とれていると、捕まった状態でキスされた。

唇まで、熱い。

自分の唇で、その高熱ぶりを確かめてしまっている。

おかげで麗は自分の身体まで、熱されるのがわかった。

どうしよう。

麗は緊張のあまり動けなくなった。

目の前にいるのは、自分の理想のカレなのだ。

目の前というか、兵庫は密着して傍にいた。

それが、ふっと離れる。