マネージャーに事務所まで送ってもらい、社長と話す。
勿論、歌手をやってみるかどうかのことで…
「失礼します…」
廊下とはうって違って、明るい社長室。
その部屋の地位があるものが座りそうな椅子に、社長は座っていた。
「待ってた、光聖…
その顔は、やらないか?」
「…」
まさか、会って顔を会わせただけなのに…
それで俺の気持ちを当てるなんてさ(汗)
「はは、図星ってことか。
まぁ、予想はしていたからな…
光聖が歌が嫌いなことを知っている上で、聞いたからな。」
「俺、歌うの…
ってか、下手だし。」
自身が無い。
嫌いなことを、仕事にして…
翼に勝つ、武器にはならないと思うし。


