「どうかしたんですか、監督?」
この監督は、いつも笑っている方。
だからこんな険しい顔をしているのに、不安を感じる。
「今回は、翼君を主役にしてみたんだがな…
翼君には悪いが、光聖君を主役にしたくなってな。」
「それは…
そう言って下さるのは嬉しいんですが、今回は翼の初主演なので。
やっぱり、このままでいいと思いますが…」
ホントに嬉しい!!
やっぱり、翼より俺は上なんだと再確認できたから。
この監督は、俺を成長させてくれた、偉大な方だから…
だからこそ余計に嬉しいのかもな(笑)
でも、俺と同じように…
翼だってこの監督に目を付けられたからには、かなり上手ってこと。
やっぱり、翼には気をつけないと。
「ん~まぁ光聖君がサポートしてくれていたし。
翼君は大丈夫だろうから、このままでやってくしかないか。
ゴメン、ありがとな、光聖君…!」
俺は今、どんな存在でどんな活躍が出来るんだろう…
そう思わせるドラマとなった。


