粉雪2-sleeping beauty-

「…“隠し事はナシだ”って…。
言ったろ…?」


『…うん…。
でも、マツが悪いんだよ…。』


「―――ッ!」



…俺が…悪い…?



『…マツが優しいのが…悪い…。』


「―――ッ!」



もぉ、コイツが何を言っているのかがわからない…。



『…優しいマツは好きだけど、隼人みたいだから嫌いなの。』


「―――ッ!」



またこれだ…。



“隼人みたい”


何で俺達は、死んだ男に縛られ続けるんだろう。


いつまで続けば、終りが来るんだろう…。



「…アイツの方が…、あのクソホストの方が…よっぽどあの人に似てる…。」


『嵐?』


キョトンと言った後、千里はケラケラと笑った。


『どこが似てるの~?!
面白いこと言うね、マツは!(笑)』


一通り笑った後、言葉を続けた。


『…あんなの、全然違うよ…。』


「…俺だって…全然違う…。」


振り絞る俺に顔を向けた千里は、ゆっくりと俺の頬に手を当てた。


その瞬間、捕らえられたように動けなくなる。



『…顔の形も、声も…。
何もかも違うけど、マツは隼人に見えるの…。
…不思議だね…。』


「―――ッ!」


振り払うように、目を背けた。


ただ、吸い込まれるのが怖かったんだ。