それから彼は、"ごめんね…"と何度か言ったぐらいにして帰って行った。 その夜、あたしは眠れなかった。 ちょうど、24時間テレビをやっていた時だから、看護婦さんが注意に来るまで、光を求めてテレビをつけていた。 暗闇が怖くて。 赤ちゃんの泣く声で、自分も一緒になって泣いた。 降ろした訳ではなかったけど… 後悔と、安心が変に絡み合って涙は一向に止まらなかった。