それから、すぐに大量の食べ物を持って来た彼。 お母さんは、アキヒロとすれ違いで帰って行った。 別に食べたくもなかったの。 会いたかったから、 食べたいふりをしたの。 「クミ…。もう大丈夫?」 『うん。クラクラも治って来た。明日の朝退院だって。…後…、手術ん時はもうお腹にいなかったって…だから、お金安いよ。』 「いくらくらいかなあ~?」 『明日にならなきゃ分かんないよ…。』 そう。 赤ちゃんは自ら、命を捨てたみたい。