無理やり正式な判子を押させて、家を後にする。 "大丈夫?" の一言すらないのが、あたしは凄く辛かった。 結局あたしだって、自分の事しか考えていなかったのかもしれけど お互いを思いやる事も、赤ちゃんの気持ちも… 何一つ考えていなかったのかもしれない 家に着いてから、お腹の痛みは増す一方だった。 生理痛のような、下痢のような痛み。 あたしは、ただただ、動かないようそっと体を横にしていた。