『好きにして、どっちでもいいから!』


あたしも笑顔で言う。

そして、両手で目を隠した。
指の隙間からチラッと彼をみると、手は高く上がり、グーに握られている。




グーかあ…







「手どかしてよ。」


『嫌だっ!見たくないもん!別にこのままでも殴れるでしょ。殴りたいなら早く殴ってよ』





でも彼も引かなかった。
手をどかせ!の一点張り。