心の中で願ったけど、すぐにあたしの想いは崩された。 「クミー?クミー?」 『……んー…何…?』 いかにも、"寝ぼけてます""今起きました"って感じで、アキヒロに抱きつく。 「この傷な~に?」 左腕を暖かい手で優しくギュッと握られた。 『……ね、猫にかっちゃかれたあ~(笑)』 テヘヘ。と笑ってみる。 騙されるハズないのは分かってたよ。