お母さんと…
アキヒロだ…
少しだけ、呼吸が整い始めていたあたしは、"見つかる!!!"って、また走る。
"もう、あたしなんてほっておいて。"
だんだん近くなってくるアキヒロの声と、だんだん遠くなっていくお母さんの声を聞きながら、線路に沿って走る。
アキヒロの声はドンドン迫っていた。
「いましたー!!」
さっきまで以上に大きな声を出したのは、アキヒロ。
"今行くー"と、お母さんの微かな声がした。
振り返って目を凝らせば、アキヒロがいた。
でも、まだ距離はある。
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