ってか、この手紙…



いや、“頭文字S”の正体って…



俺はゴロンと寝返りを打ち、もう一度、手紙に目を通すと、



………



いやいや、んなはず…ない…よな。



脳裏に浮かんだ最愛の人の顔を打ち消すように、ブンブンと首を振った。



うん。



そんな…凜…なはず…



………



いや…でも…



っうう…



「わっかんねぇ!!」



そして持っていた手紙をまたグシャグシャっと丸め、ゴミ箱に放り投げると、



入ったか外れたかを確かめることなく、ボフッと枕に顔を埋めた。





end...