がっ、



「このケーキ…」



「あんた、食べたかったの?」



「いや…別に…」



「じゃあ、いいじゃないっ!!」



ダメだ、コリャ。



可愛い息子が、可愛いく訊いてんのに…



教えてくれそうにねーや…。



まったく話しになんなくて…



よしっ!!



こーなったら…



「とーちゃん?」



「え?あっ…ハハハ…お風呂…入ってこよっかなぁ?」



「は?」



ソファーに腰掛け、一部始終を見ていたであろうとーちゃんは、



真剣な俺からパッと目を逸らすと、逃げるようにリビングから出て行っちゃって…



どいつも、こいつも…



………



「だぁ~!!もーいいっ!!俺、寝るっ!!」



「はいはい。おやすみぃ~!!」



全てがどーでもよくなった俺は、



階段をドスドスと上り、



勢いよく部屋のドアを開けると、



「もう…しらね…」



ベッドにダイブした。