「えぇーカッコイイじゃん

「やだよーあんなハゲ!!」

ハゲを強調して言った。


「ちょっ悠希!!聞こえるって!!」


あたしはハゲの方を見た。

睨まれた。


聞こえたみたいだ。


「ブス!!!!」


ハゲの低い声が耳を通った

イラッ!!!!

ブ…ブスだとぉぉぉ!!!


「むかつく!!!!こんのハゲ!!!!!!!」


言ってやった☆


「なんだと!!!こんのブス!!!!!」


ブスを二回も言ったな…


カッチーン!!!!!


「ハゲタカ!!!!!!ツルッツル!!!ハゲ!!!」


「てんめ!!!!ちょっと来い!!」


ハゲがあたしの腕を掴んで引っ張った。


「ちょっ何すんだよ!!離せぇ!!!!」


あたしはジタバタ暴れたが…

敵わない。


先生と目が合ったのにシカトされた。


あたしは公園の裏に連れて来られた。


「お前さ何言ったかわかってる?」


わかるわけないじゃん

はぁ…ハゲうざっっ


「知らないよ!!!!」


「お前さぁ鷹司学園ってわかるか?」


鷹司学園…それはいわゆる名門学校。

頭がよくないと入れないし…金だってかかるらしい。

庶民の憧れ。


「わかるよ!それぐらい」


「俺さあそこの生徒で理事長の息子なんだけどさ」



……はぁ?


マジ?なんで??

なんで金持ち学校がこんなボランティア活動に??

「………マジ??」

だから先生が助けないわけだ。


「あぁ…」


でも…


「それがどうかしたの?」
だって理事長の息子だろうとなんだろうとハゲはハゲ」

「はぁ?お前変わってんな…」


変わってる??

あたしが???

ハゲよりは変わってない気が…


「普通はさ理事長の息子とか言えばみんなすいませんでしたとか言うのにさ」

あぁ…そゆこと