いや…違う。
だって頭に毛がある

隆生じゃない。

あたしはまた歩き出した。

「待てよ悠希…」

トクン

ドキドキドキドキ

やっぱり隆生の声…

あたしは振り返ってその人の顔を見た


隆生だ。

「ねぇ隆生なの?」

「まだ信じれないの?」

「だって…頭。」

「あぁ…これは悠希のため☆悠希さ髪生えてる人が好きなんだろ?
だからだよ☆
悠希が俺をキライなら悠希の好みに合わせるよ
俺…諦めないから
悠希が振り向いてくれるまで待つから…な」


隆生は少し悲しい顔をした

「隆生…そのことなんだけど…」

あたしが続きを言おうとしたら

「隆生様!!!!!」

ピクン

前からあのお嬢様…隆生の婚約者が来た。

「なんだよ麗子」

名前は[れいこ]というらしい

「婚約を解消するとはどうゆうことですの!!!!!」


婚約解消?
隆生…なんで?
あたしとは遊びじゃないってこと?
そう思っていいの?

あたしを好きって本当なの?

「俺は悠希が好きなんだよ!!!!!!」


ドキッッ
マジで?本当に?
あたし勘違いしちゃうよ?…あたしは泣いていた。


「隆生様…わかりましたわ…いや…諦めません…わ…」

れいこは泣いていた。

「じゃあな麗子…」


れいこまた長い車に乗って行った。


「なぁ悠希……ってなに泣いてんだよ!!!!どこか痛いのか?なぁ…どうしたんだ?」


「たか…隆生が…ぅ…バ…カ…だからだよ…グズッッ」

「悠希……」


「隆生の…せいだから…ヒック…隆生の……せ…」


ぎゅっ

隆生に抱きしめられた。

「悠希どうした?」


「隆生が……すき…」

最後の二文字は小さく言った。

「えっ?」


「隆生に婚約者がいるって聞いて嫉妬した。
あたしとは遊びだと思った」


「悠希…」


「隆生のこと…すき…付き合って…下さい。」


「悠希…マジ?」


「マジ…かも」