―下校―

あたしは2校時から授業に出た。


そして今…あたしは昇降口を出る。


「悠希☆」

いつものように笑顔な隆生がいた。

「ねぇ…隆生」


「んっどうした?」


「……っなんでもない!帰ろ」


「おぅ」


「帰りに公園よろ?」

「いいよ☆」

―公園―


隆生はベンチに座って隣をポンポン叩いている

「早く来なよ」

あたしは笑って隆生の隣に座った。


ちょっと沈黙。

言わないと…
さよならしないと


「ねぇ隆生」

あたしは隆生を見つめた。

「何?」


「わ…別れよう」

イヤだ。
助けて…

「はっ?」


「なんかあたし隆生のこと好きじゃなかったみたい☆」

わざと笑ってごまかした。
キツイ。泣きたい。嘘だよと叫びたい。


「悠希何言って…」


「ほらあんたさ婚約者?がいるんでしょ?なんかちょうどよくない?この際別れちゃおうよ」

隆生って名前を言うとたぶん泣いてしまう。

だから言わない。


あたしは立って歩きだした
すると
「悠希!!!待てよ」

あたしは足を止めた