隆生はとうとうおじさんを殴った。


さすがにヤバいと思った。

あたしは隆生を止めにいった。


なんとか立てた。


「隆生もういいから」


あたしは隆生の腕を掴んだ。

隆生はおじさんを落とした。

ドスッッ!!!!


「いってぇ!!!!!」

おじさんは走って逃げた。

「隆生?」

隆生はなんか放心状態だった。


「悠希…今…オレのこと…」


「あぁうん。隆生って呼んだよ。」


「あっ!!!!てか悠希大丈夫??」


隆生はあたしの体を見る。

「あっうん…」


隆生はあたしを見て顔を赤くした。


「どうしたの?隆生?」


「制服…乱れてる。」

あたしは自分の制服を見た。

スカートは少し端っこあたりがめくれている。

ワイシャツはボタンが半分外れている。


あたしはさっきまでのことを思い出した。

体がゾクリとした。

あたしの顔色が変わったのをみつけた隆生が

「どうした悠希…?」

隆生が手を伸ばす。

ビクッ!!


「い…いや!!!!!」

バシンと隆生の手を振り払った。

「あっ……」


「悠希…」

ぎゅっとあたしを抱き寄せた。


ビクッ!!!!


「大丈夫だから…」

そう言ってあたしの背中をさすった。


「隆生…離れて」


「離れたくない」


「隆生…ゴメン」


「悠希ゴメン気づかなかった。守れなかった」


「隆生…ありがとう」

「悠希…制服直していい?」

「うん」


隆生はあたしのスカートを引っ張った。

「もっと長くしろよ…」


「佳奈の方が短いよ?」


隆生はワイシャツのボタンを閉めた。


「なぁ悠希…」

あたしは上を向いた


「なに…ん」

キスされた。