おじさんは片方の手をあたしのお腹辺りに当てた。

「痩せてるね」

あたしは泣いていた。

「んん……ん」

「泣いちゃって可愛いね」
もう無理だ…あたしは終わる。
もう目を閉じようかな。

おじさんの手が腹から太ももへと移ろうとしている

隆生さよなら…

隆生大好きだったよ☆

バイバイ☆


おじさんの手が制服のスカートの内側にいく

なんか体が冷えてくる。




あたしは目を閉じた。





おじさんの手がとうとうスカートの内側からワイシャツの内側へと入ってきた。

「柔らかいね…」



その時だった


なんか音が聞こえる。

歩く音?走る音?

草を踏む音…


ドンドン急いで草踏んでいる。


犬かな?


するとおじさんの手が離れた。


あれっ?

「いでででで!!!!!!!!!」


おじさんの声。


「てんめぇ!!!!誰の女に手を出したと思ってんだごらぁ!!!!!!!!!!!!!」


あたしは目を開けた。


隆生がいた。

口を塞いでいた手がなくなっていた。


「待て待て!!!!!オレは悪くないあの女があたしとヤってと言ったんだ!!!!」


おじさんが言う。

あたしは上半身だけ起こした。


「んなわけねぇだろ!!!!こんのクソじじい!!!!!!!!!!!!」


隆生がおじさんの胸倉を掴む。


「ヒィィィィイ!!!!!!」


あたしは何にも考えられなかった。




ただひとつ分かったこと

隆生が助けに来てくれた。