歩く事1時間…

綾「や、やっとたどり着いた…」

あたしはかなり疲れていたので、ノックするのも忘れて部屋のドアを思いっきり開けた。


すると、目の前にはお風呂あがりなのか、上半身裸で腰にバスタオルを巻いている男っていうより男の子が立っていた。

「君だぁれ?」

その男の子はとっても可愛らしい顔をしている。下手したら女の子より可愛いんじゃないかな?

綾「ななな、何でそんなかっこしてんの!?!?」

かなり噛んでしまった。

「風呂あがりだからだよっっ♪」

あたしってばなんて変な質問したんだろ。どう見たって風呂上がりにしか見えないのに・・・てゆーか本当に可愛い。


「で、君はだれ?」


綾「あたしは今日からこの部屋で暮らすことになった、如月綾華です!!早く服着てください!!」


いくら女の子みたいでも一応男の子だからこんな格好でいられると、目のやり場に困っちゃうじゃん!!


「やーだ。暑いんだもん♪」



確かに風呂上がりは暑いよね…仕方ないあたしが早く自分の部屋に行けばいいことだ。

綾「そっか、じゃああたしの部屋はどこにあるの?」


「あそこだよ!」


そう言って男の子が指をさしたのはピンク色のドアの部屋。その周りをよく見てみると、あたしの部屋の左隣には青いドアの部屋、右隣には緑色のドアの部屋があった。
キッチンは青いドアの隣。トイレ・お風呂は緑のドアの隣にあった。
あたしが今いるこの場所はリビングのようだ。