「美咲!!夏生のとこ戻んないとな!」
もうすっかり赤みが収まってるハル。
……可愛く笑わないでよ………!
ホントに……
ホントに離れたく無くなっちゃうじゃんよ………!
「うん………は、早く行こっ!!」
あたしはスタスタと早足で歩き出した。
それを後ろからついてくるハル。
………顔見れない
あの綿あめが変な事言うから………
『離れられないよ!』
まだ言ってる綿あめを、無理矢理胸にしまいこんだ。
………うるさい。
食べてやろうか?
少し嫌味を言ったら綿あめは胸の中て大人しくなった。
「……何だった?」
夏生の声でハッとした。
前を見ると、暇そうにしていた夏生の姿。
あ……もう食堂ついてたんだ………
「美咲、告白されたらしいよ」
ぼーっとしていたあたしの代わりにハルが答える。


