君に伝えたい











「てゆーかいきなり抱き付かないでよ!トイレ行ってたんじゃなかったの?」







「いやー、何となく外の空気吸いたくなって……ブラブラしてたら美咲がいた♪」







ニコニコ可愛い笑顔しちゃってさ、


こっちは熱が出たかと思うほど体温が上がってたんだから!







「……なぁ、相手は?カッコよかった?」







ハルは目をキラキラ輝かせて、更に顔を近付けてくる。







ち……近い!





綺麗な顔が目の前にあって、あたしの顔はまた熱くなっていく。






「えっと……名前は知らない………多分、他のクラスの人だと思う。顔は………………」







ちらっとハルを見ると、綺麗な瞳が真っ直ぐあたしを見つめてる。