君に伝えたい











「そっか……好きな人居るなら無理だよね、ごめんね?」







その人は辛そうに笑いながら去っていった、







一人ポツンと取り残されたあたし。








――ドクンッ
      ドクンッ――








「な……何?」







さっきの人には悪いけど、あたしは告白された事よりも
自分の発言にビックリしていた。







「……好きな人?」






あたし、好きな人が居るって言ったよね?






何でだろ………







嘘の発言のはずなのに、不思議と罪悪感が無い。







「美咲っ!!」







「え………ってわあ!」







後ろから聞こえた声に振り返ると、


何故かあたしはハルの腕の中………