「…………そうだよな、せっかくの……プレゼントだぞ?」
……そんな悲しそうな顔しないでよ。
ハルが悲しんでると、あたしまで悲しくなってくるじゃんよ……
「…………っ!!ハルの馬鹿!!」
そう言い残して、あたしは走り出した。
「………っ美咲!」
――パシッ――!
走り掛けたあたしは、ハルの手によって止められた。
「…………ったく……美咲には全部お見通しだな」
溜め息まじりでボソッと呟くハル。
「ううう……解りやすいんだよぉ!馬鹿!!」
あ……やばっ!!
涙でてきた……!!
――ポタポタッ…………
溢れてくる大きな雫。
なんで泣いてんだろ……あたし、
良く分かんない……
でも、
ハルが止めてくれた事が、
嬉しすぎるよ……
こんな気持ち……
初めて……!!


