君に伝えたい














「……美咲。」





「ん?」






なにやら真剣な顔の夏生。




周りからは、ハルと夏生を見て『かっこいー』とか『顔きれー!』とか女の子達が騒いでる。







「お前……、ファーストキスまだだろ?」






「な……ゴホッ!!、ゴホッ、………何それー!」







真面目な顔で何いってんの!!







「ま………まだだったら何なの?!」







「……んじゃぁほっぺたで」




「え?」





ゆっくりと近づいてくるクールな顔。






そしてそのまま………







――――チュッ………






柔らかい物がほっぺたにあたる。







「な……!なななななな!!?」






何? 何?!







何かほっぺたの一部分が温かい!!







「プレゼント♪お前には特別にやるよ!」







唇を離してフッと笑う夏生。