君に伝えたい












二人はケーキをちら見しながらも、
大人しくその場を離れた。









「………あ、」





しばらく歩いてたら、ハルがお店の前で立ち止まった。







オシャレなアクセサリーショップ………







「………どうした?」






夏生がそう聞くと、
ハルは『ちょっと待ってて?』と言ってお店の中に入っていった。







それから数分経って出で来たハルは、小さな袋を持っている。






「何それ?」






「……秘密。」







……ハルってば、今日秘密多すぎじゃない?





何たくらんでんだか…







「あ、」







ハルの袋を見つめながら歩いていたら、
今度は夏生が立ち止まった。