君に伝えたい







「……優くん。ちょっと話があんだけど……」



「いいけど……お前撮影は??」



「休憩中。廊下で話さない?」



「おぅ」







俺は廊下に出て、少し歩いた所で話を始めた






「何だ?話って…」


「うん。美咲の事」


「美咲?…元カノとか?」



「いや…。彼女に出来たら最高なんだけどね。」



「…じゃぁ何だよ……」



「実は…………」







時間が無かったから手短にしたけど、ある程度は教えた。






幼馴染みで、俺が美咲を好きだって事。





気付いてしまった夏生の気持ち…………、



逃げる為にモデルを始めたって事も…………





俺が美咲に救われてる事も、全部




話終えると、優くんは微妙な顔…………




「まじかい…………」



「うん…。だからビックリした。まさか美咲まで優くんに捕まるとは…………」


「だってあんないい素材ほっとけねぇだろ……てかどうしよ…!次から俺意識しちまうじゃん…………!」





そこんとこは任せとくよ。




美咲はまだ。優くんの家に居るのは俺だって気付いてないみたいだし。