君に伝えたい







部屋を出てすぐ近くのスタジオに向かった。





「あ、あたしトイレ…」


「じゃぁ先に行ってるわよ。」


「はい!」






緊張し過ぎてトイレが………………







急いで駆け込んで一安心。





――――早く戻ろうと思って







あたし。廊下に出たの







「今日は打ち合わせ、撮影、撮影、収録。あとラジオもあるわ。あと……」







何かね。


『どうして?』なんて。結局は意味の無いことなんだけど







「柚子奈さん……喉乾いた~…」


「あっちにつけば何かしらくれるわよ」




なんで。 君が居るのですか?






前から来た二人組は、私を見つけた。






そして一人だけ立ち止まって。呟いたの






「……美咲…?。」








あなたの。その綺麗な声が大好き。







「ハルキ?」


「………………」







下を向く癖も。悲しみを持ったその瞳も






全部が。あたしは大好き。