美咲
「新人オーディション?」
「そぅ、そのまんま!」
「…つまり、歌手のテストを受けると。」
「正解!もう応募したから。」
「え?あたしも!?」
「当たり前だろ!……でも、コレ今日なんだよな~」
今日!?
何で平日にやってんの……
しょうがない。
「「行こう!」」
てことでレコーディング会社にきた。
以外とデカイ…。
「「……失礼します…。」」
会場には、結構な数の人が……
皆歌うまそ~
カワイイし。
「あ、でも制服の人少しだけどいるね!」
「ん。ホントだ!」
良かった……
ちょっと安心感…。
「では、三人ずつ見ていきます。番号を呼ばれたら隣の部屋にきてください。」
番号?
あたし何番…。
「美咲は52だかんな。」
「え、ありがと…。夏生は?」
そう聞くと夏生は、少しだけためらって…。
「俺は落ちた。」
「え?」
「第一審査で、俺らの録音したテープを送ったんだけど…俺は落ちた。」


