君に伝えたい







ずっとずっと泣きたかった。


苦しかった。





「カメラで無理して笑ってっけど…。もう、キツイよ…。何でここまで来ちまったんだよ……。何で、何で…!。」





金髪達の前で弱音を吐きまくった。


ホントは美咲か夏生に聞いてほしいかもな…。





……あの二人。もう俺なんて覚えてねぇかな?



覚えてるなら。


側に来てほしい…。




「……美咲っ。夏生っ…会いたいよ……。」







物凄く会いたい……。


自分から別れといて、何言ってんだろな。ホント。






けど…会いたいんだ。



「……ハルキ。おまぇ…何があった?」



「……………」





「言いたくなきゃいいよ。じゃ、帰んぞ。」






え?


何だよ。急に…




俺の事、ボコりに来たとちがうの?





結局よく分からん金髪は、最後に。


「これ、明日流すから。」



って見せてきたのは…録音テープ……!?




何?さっきのやり取りを録音してたわけ?


趣味悪っ!!





「もっと性格悪い奴だと思ってたのによ…。もっと自信持て馬鹿!」






そう言った金髪はニカッと笑ってくれてた。