君に伝えたい





「うん?で、何?」

「お前ウゼェ。」





そう言っていきなり殴られそうになった。


ま、避けたけど




危ないなぁ……






「俺、何かしたっけ?」



「そういうとこがムカつく。何なんだよ!話し掛けてもシカトだしよぉ!!」


「いい気になってんじゃねぇぞ??!」





……っと。



また殴られそうになった。


何かヤダな…。





どうしてそんなふうに考えるんだろう…。


俺、あの学校に行ってすげぇ自信無くしたのに。




周りみんなカッコいいし、カワイイ…。

俺だけ完璧に浮いてる気がした。

だってめっちゃコソコソ言われてたもん。


あれはキツかったな~





次々にくる拳と蹴りをヒョイっとかわしながら思い出に浸っていたら。



「何で避けんだよ!…やっぱモデルの顔に傷は付けらんないってか?ああ゛!?」