「きっ…キスとかやめてよ!」 必需人にあたしの顔が見えないように、後ろを向いた。 携帯をぎゅっと握りしめた。 指の間から見える、プリクラの中の必需人と目が合って、思わず逸らす。 「プリクラにキスぐらい許してよ。 本音言ったら、本人目の前にしてプリクラにキスするのって、結構切ないもんなんだぜ?」 必需人は後ろからあたしを抱きしめた。