少女のヴァンパイア


そんなリーフにフランは首をかしげた。

「リーフさん…なにか隠していますね?」

フランがいうと、

リーフとキルギスは顔を見合わせた。

「フランにしては勘がわね。」

キルギスがいつもの笑顔で言う。

そして、

リーフが口を開く。

「そう。僕たちは君に大事なことを隠してる。
さっき言おうとした。
でも、それは今は言わないで置くことにするよ。」

そういったリーフの顔は、

とても真剣で、

断ることを許されない。

「わかりました。」

フランは、

そういうしかなかった。

「ありがとう。」

リーフはそういったが、

心は、

闇へと消えていった、

少女にあると思った。