少女のヴァンパイア


グレンを`操り人形'と呼んだ3人は、

異様な光景を目にした。

グレンの体から黒いものがでてきたのだ。

黒いものは、

地面を伝い、

3人の足元へきた。

そして……

「う…うわぁ…!!」

ハンディの後ろにいた2人に、

黒いものが取り込むように2人に巻き付いた。

2人は思わず叫び、

地面に腰をついた。

そして、

グレンね放つ黒いものに取り込まれた。

「…あははははは!!!」

グレンは狂ったように笑っていた。

ハンディはその様子を見て、

足が震えていた。

いや、

足だけじゃなく、

全身が震えた。

「ば…化け物…」

ハンディの心の声が漏れた。

グレンは笑うのをやめ、

ハンディをジッとみた。

そして、

口元を少しあげた。

―…やばい。

ハンディは本能的にそう思った。

もう周りはグレンの黒いもので、

覆われている。