そして色々あり、
残ったひとりはヴァンパイア王国を作った。
つまり、
グレンの父親にあたる。
その為か、
グレンに対する皆の期待は大きかった。
まだ若いグレンは、
もろく、
崩れさろうとしていた。
その異変に気付いたのは、
グレンに声が聞こえたからだった。
その声は、
グレンを挑発させ、
まどわした。
"お前ぐらいの年頃はみんなまだ遊んでいる。
お前も遊びたいよな?
こんな自分を疑うような奴等と一緒にいたくないよな?"
奴等とは、
大臣のことで、
この世界の会議に来るお偉いさんたちだった。
グレンは父の変わりや、
補佐として、
何度か出たことがあった。
