しばらくするとシュリーの周りにいた動物は全員寝てしまっていた。
「随分気に入られてるんだな。」
「はい。
私のお友達です!」
そう言うシュリーの顔は可愛かった。
まるで独り占めをしたくなるような笑顔だ。
グレンは思わずシュリーの顔に触れた。
グレンのひんやりした手がシュリーの頬に触れる。
シュリーは驚いた。
「グレン様?」
グレンはハッとして、
とっさに手を離した。
「いや…なんでもない。」
シュリーは不思議そうな顔をしたが、
またすぐににっこりと笑った。
グレンはシュリーの近くに座った。
シュリーはまた歌い始めた。
