少女のヴァンパイア


おじいさんは、

グレンがしばらく返事しなかったのを不思議に思ったが、

あえて触れないことにした。



そしてしばらくののち、

シュリーはひとつのドレスを見つけた。

淡いピンクの色が裾のほうに鮮やかに彩られ、

白の色がピンクの色によくあっている。

―…可愛いい……

シュリーがドレスを手に取り、

眺めていると、

グレンが声をかけた。

「それが欲しいのか?」

シュリーが頷く。

「他には?」

「もういいです。」

「気に入らなかったのか?」

その言葉に、

下をむいていたシュリーが顔をあげた。

「とんでもない!」

それをみたグレンはクスッと笑った。