シュリーはお世辞にはなれていなく、
どう返事をしたらいいか迷っていた。
グレンは当然と言うような顔をした。
シュリーは
おじいさんにもグレンにもわからない様に、
溜め息をついた。
それからおじいさんはかなりの数のドレスをもってきた。
「気に入ったものを好きなだけ選べ。」
ドレスには、
可愛いものから綺麗なものまで沢山あって、
どれもこれも、
目を疑うほど素敵なものばかりだった。
シュリーはグレンに言われた通り探し始めた。
グレンとおじいさんが―…
「シュリー様は可愛い方ですな。」
「当たり前だ。」
「私の妻によくにておられる。」
「アナンか……確かにあいつは美しかったな。」
「妻がなくなって早、5年の月日が経ちました。
妻は幸せだったのか、時々不安になるのです。」
