少女のヴァンパイア


「どうかしたのか?」

グレンが突然、

シュリーの顔を覗いたので、

シュリーは思わず顔を赤くした。

「な…なんでもないです。」

グレンの顔が近付いてきて、

グレンの額とシュリーの額があわさった。

―…グレン様の顔が近い……。
それに心臓がうるさい。
私…どうかしてしまったのかな?

「熱はないようだな。
大事をとって、今日はやめておくか?」

その言葉にシュリーは我に返ってしまった。

「駄目!!」

思わず大きな声で言ってしまった。

「嘘だよ。」

グレンはクスクスといながら、

シュリーの頭をポンポンと撫でた。

シュリーはまた顔を赤くした。