少女のヴァンパイア


シュリーのお願いで、

またグレンは街に行くことにした。

街はもう安全で、

活気にあふれていた。

シュリーが前にいった、

召使の件は、

グレンが否定した。

シュリーは戸惑ったものの、

グレンが否定してくれて内心嬉しかった。

だが、

シュリーにはもうひとつ、

前にいった時に、

心に引っ掛かることがあった。

それは、

グレンの容姿のことであった。

グレンの完璧な容姿はやはり街でも目立っていた。

グレンの横を通り過ぎた者は、

男女問わず、

皆振り返る。

シュリーは自分がグレンにあっていないため、

グレンに恥を欠かせるのが、

心配だったのだ。

グレンに言うと、

必ず『気にするな。』と返って来るので、

余計に言えなかった。