少女のヴァンパイア


「そんな落ち込むことはない。
街にはまた行けばいい。
なんなら今から行くか?」

シュリーには男の記憶を消していた。

また思い出すかも知れないが、

その時はグレンがシュリーを守ると、

記憶を消すことに反対したファイにグレンがいった。

ファイはなんだかんだ言いながらも、

シュリーのことが好きだった。

歌が好きで、

素直で、

なんでも頑張っていて、

グレンの役に立とうと、

最近色々と勉強を始めた。

例えば…

グレンが疲れていたらハーブティーをあげたりしてみたいと言っていた。

でも体の弱いシュリーには、

すぐに疲れてしまう為、

『まずは体力をつけないとね』

と言っている。

グレンも今まで、

女の人なんかに興味をもっていなかった。

だが、

シュリーが現われてから、

グレンの中で、

何かが変わり初めていた。