グレンはそれを百の承知でいた。

「このままじゃそのうちグレンは倒れるか、
本能的にシュリーちゃんの血を飲むかだよ?」

とジャックはいった。

「今夜は、血のワインを飲むとしよう。」

グレンはそういって、

話を無理矢理終わらした。

ジャックはクスッと笑い、

グレンを見た。

グレンはシュリーを愛しそうに見つめていた。

―…運命の相手を見つけたようだね。

ジャックはまたクスッと笑った。

そしてスクッと立ち上がり、

扉の前で顔だけ振り向いた。

「さっきの件よろしくね。」

とだけいい、

部屋からでて行った。