「あっ!今グレン"全くこいつは…"って思ったでしょ?」

ジャックがグレンの気持ちを読み取っていった。

ジャックは昔からそうだった。

グレンは表情を変えないと有名だったが、

何故かジャックには、

"表情豊かだな。"

って言われたことがあった。

「グレン…今、昔のこと思い出していただろ?」

こうしてわかってしまう。

―…不思議な奴だな。

グレンはジャックをみながら思った。

ジャックは相変わらずニコニコしている。

「そろそろ本題に入ってくれ。」

グレンは少し恥ずかしくなった。

ジャックは仕方なく、

話をすることになった。

「…最近、グレンのこの町で…人間が襲われているらしい。」

グレンの肩がピクッと動いた。

「どういうことだ?」

グレンが聞くと、

ジャックは少し言いにくそうにいった。

「そのまんまのことだよ。
被害者は全員…女。
そして首筋には2つの後がついていたらしいよ。」

「ふざけるな!」

グレンがいった。

その声には圧力があったが、

ジャックには効かないみたいだった。