少女のヴァンパイア


シュリーはジャックの言っていることが分からず、

軽く首をかしげながらも、

差し出された手を握り返した。

ジャックはシュリーの顔をジッとみて、

「やっぱり覚えてないか…。」

と小さく呟いた。

シュリーが頭の上に?を浮かべていると、

ジャックはまたニコッと微笑んだ。

「いやーシュリーちゃん可愛いね。
食べちゃいたいぐらい。」

と、突然いいだした。

―…食べちゃいたいぐらいって…私を?

「私なんか美味しくありませんよ?」

シュリーがそういうと、

ジャックは驚いた顔をし、

数秒ののち、

笑い出した。

グレンも笑いをこらえてるって感じだ。

―…私…変なこと言ったかな?

そう思っていると、

ジャックがシュリーをチラッとみて、

「いや、シュリーちゃんは美味しそうだよ。」

と意味深いことをいった。

「ね?」

ジャックはグレンに聞いた。

グレンは少し微笑みながら、

「あぁ。そうだな。」

といった。