少女のヴァンパイア


「……んっ……」

シュリーが目を覚めると、

すぐそばでグレンが寝ていた。

―…よく見るととても綺麗。

シュリーはグレンの寝顔をみて思った。

―…それにいつもは、
あんなに冷たい顔をしているのに、
寝顔は可愛い。

そう思ったシュリーは、

思わずクスッと微笑んだ。

そしてグレンの髪に手を伸すた。

―…すごいサラサラしてる。

シュリーはグレンの金髪の髪をみた。

―…私はいつまでここにいられるのだろう。

シュリーの心の中に突然、

不安がよぎった。

「よく眠れたか?」

突然グレンの声が聞こえた。

突然のことで驚いたシュリーは、

肩がビクッと動いた。

「いつから起きていらしたのですか?」

シュリーはやっとの思いでグレンに聞いた。

「いつからだろうな。」

そう行ってグレンはクスッと笑った。

―…あっ、グレン様が笑った。

シュリーはグレンの笑顔をみて、

呑気にも嬉しく思っていた。

そんなシュリーをグレンは不思議に思った。

「俺の顔に何かついてるのか?」

シュリーはグレンの気を悪くしてしまったと思い、

慌てて頭をさげた。