優しく撫でられたシュリーは、

安心して涙がでた。

「…っ…」

しばらく泣いたシュリーは、

疲れてグレンの腕の中で眠った。

グレンはシュリーをベットに寝かした。

そしてまた髪を撫でた。

「シュリーちゃんの言ってたあの男って?」

シュリーをベットに寝かしたのをみていたジャックがいった。

「この前…グレン様の屋敷にやってきた愚かなヴァンパイアですよ。」

ジャックの隣りにいたファイがいった。

グレンはシュリーの髪を梳きながら、

考えていた。

「グレンの屋敷に入ってくるなんて度胸あるね~」

ジャックは呑気にいった。

だが、

突然真面目な顔になった。

「で?どうするの?
シュリーちゃんのためにその男を殺すんでしょ?
グレンは。」

その言葉で、

グレンはジャックに視線をむけた。

「シュリーの記憶を消す。」

グレンはそういった。

ファイは驚いた顔をして、

ジャックはわかっていたような顔をした。