その行動に4人は驚いたが、

バーナードが我に返り

イオラを睨む。

「お前はなにも分かっちゃいない。
ヴァンパイアの掟がどうなのかも、それを破るとどうなるかも。」

殺気を隠すことなく、

イオラに向ける。

人間にはとてもキツいものであった。

しかしイオラはなんとか踏ん張り、

倒れなかった。

「……確かに私は人間で、それは変わりようのない真実。
…でも私とリベルは愛し合うことを誓った。
私達は離れない。」

イオラの瞳には

迷いも恐れもなかった。

「俺は認めない!」

そう言ってバーナードが出て行った。

それからしばらくして、

フランが立ち上がった。

「リベルさん。
僕はヴァンパイア元帥になる少し前からあなたに憧れてきました。
あなたのようになりたいと……
しかし、どうしてですか?
何故人間なんですか?
なんで!?
どうして……」

フランの頬に涙が伝う。

リベルは黙ってその様子を眺めていた。